画面に言葉が散らばっていて、気になるものをクリックする。ただそれだけで深層心理がわかるゲームを作った。
タイトルは「深層 — 言葉の迷宮」。
ふと浮かんだビジョンから作り始めた
きっかけはシンプルだった。「画面にバラバラな文字が散らばっていて、気になるものをクリックすると何かが起きる」という構図が頭に浮かんだ。それを形にしてみたかった。
仕組みはシンプルだが、目指したのは「人間への作用点を最大にすること」。
文字には意味がある。そして、どの文字を選ぶかという行為にも意味がある。「扉」を選ぶ人と「壁」を選ぶ人では、何かが違う。「今日」を選ぶ人と「昨日」を選ぶ人では、時間への向き合い方が違う。その違いがそのまま、あなたの内面の地図になる。
どんなゲームか
「入口」「記憶」「迷宮」「感情」など、テーマごとに構成された8つの階層を進んでいく。各階層で浮かんでいる言葉の中から1つ選ぶ。選ぶたびに、その言葉があなたについて何かを語りかけてくる。
全ての選択が終わると、4つの軸(探求・内省・感情・観察)を組み合わせた16種類のいずれかのタイプとして診断される。「探求者」「内省者」「燃える影」「感情の錬金術師」——などだ。
結果は画像として保存でき、XやInstagramでシェアできる。
タイピング音が体験を一変させた
作っていて一番驚いたのが、効果音の力だった。単語を選んだときにタイピングの音を当てた瞬間、ゲームの質感が一気に変わった。
それまでは「動く画面」だったものが、「体験」になった感覚があった。音が加わることで、選択という行為に重みが生まれた。「自分が今、何かを選んでいる」というリアリティが強くなる。
さらに、階層が深まるにつれてBGMも変化する。序盤は静かで、進むほど不穏で深刻な雰囲気になる。「深層へ潜っていく」というテーマと音楽の変化がちょうど合っていて、演出がコンテンツを後押しする形になった。
人がのめり込む仕掛けの正体
このゲームを作って気づいたのは、没入感は「情報量」ではなく「関与感」で生まれるということだ。
選択肢は難しくない。ただ気になる言葉を選ぶだけ。でも「自分が選んだ言葉が自分を語る」という仕掛けが、プレイヤーを内側に引き込む。自分の選択が結果に反映されるとき、人は深く関与したと感じる。
シンプルな操作で人をのめり込ませる、コンテンツ設計のいい実例になったと思っている。
遊べます
「深層 — 言葉の迷宮」はブラウザで動く。インストール不要、スマホでもPCでも遊べる。所要時間は3〜5分ほど。ぜひ試してみてほしい。